堺にヒストリックカーがあるのご存知ですか?
堺は太一。うえむら太一です。
堺市のヒストリックカーは、約20年まえにカメラのドイの創業者である故土居君雄さんが収集した「ドイBMWコレクション」を土居さんは、堺市民のより豊かな生活、文化の向上と個性的で新しい市民文化、都市文化が創造されるまちづくりに寄与したいという想いから寄贈していただきました。
今月の15日、16日にこのコレクションを堺市竹城台倉庫にて見学会を行うことになっており、5年ぶりの全車展示なので堺市内外からの応募が300人定員のところ約700名があったそうです。寄贈当初は堺市もコレクションを見せる施設をつくる予定もあったそうなのですが、その計画もいまはなくなっています。
そのため年に数回程度の展示か、貸出事業でしか、このコレクションを見ることはありません。今までの展示方法では、狭い場所に車を陳列していただけでした。それではこのコレクションのすごさが伝わっていません。このコレクションのすごさは、BMWが、4輪車を作りだした最初の1台目の創世記から1980年までの、ほぼ全ての車が網羅されており、スポーツカー、セダン両方の歴史をこのコレクションで見ることが出来る希少なものなんです。BMWの歴史がこの堺に現存していることを伝えられていないのが非常に残念です。
今後展示方法を含め、このコレクションを使ったイベントの実施をしていくべきだと思います。いまの若者の車離れをしているようですが、私の世代や上の世代にはまだまだ車に対し思いが強かったりまだまだ車好きなひとはたくさんいます。このようなクラッシクカーやまだ70年代80年代の車が好きな人たちを集め堺市でビンテージカーショーなどを開催するなどして、人と車をつなぐイベントをぜひ考えていくべきだと思います。
しかし、堺市が20年たってもこのコレクションの見学会、貸出をしていた程度での活用しかできていない現状もあります。堺市として活用できていないのならば、若しくはできないのならば、売却もしくは寄贈するべきだと私は思っています。寄贈いただいたものを売却というのは、なかなかやりにくいとは思うのでどこか寄贈先を見つける方がより現実的であるとも思っています。車は動かさないとどんどんと劣化していきます。それをなんとか食い止め、活用するためにどれが良い選択なのかもう一度考えるときがきていると思います。故土居さんのこのコレクションを揃えた意味、想いを後世に残すためには、こういった方法も必要かと思います。
日本に2台現存するBMW 507 ロードスター
世界に1台BMW本社も保有していないらしい。BMW F79 スリーホイーラー